管理者PC環境の準備(EC2)

Amazon EC2で自分のサーバーを管理するには、Webブラウザによる管理コンソールを使用します。 ただし、利用上で注意点がいくつか出てきますので、管理に使用するPCは決めておいたほうがよさそうです。 考慮すべき点をまとめます。

FireFoxの用意

Internet Explorerを使用している人のほうが多いと思われますが、Amazon EC2との相性を考えると、管理作業はすべてFireFoxでおこなうほうがよいです。

1つ目の理由としてまずは、後から出てくる認証鍵のダウンロードをするときに、うまく動作せずFireFoxで鍵を取得しなおしました。 これは、鍵生成をした後にダウンロードできるのは一度きりなのですが、Internet Explorerの場合は、セキュリティ対策のためファイルダウンロードのブロックがされてその情報が出た後に改めてダウンロードを許可して改めてダウンロードとなるため、もうそのときにはダウンロード出来なくなっているように見えます。 FireFoxではダイアログが出てダウンロードを指示するだけなので、一度のダウンロード要求しか出ないためうまく動作します。

2つ目の理由は、FireFoxがあればEC2管理コマンドを整える手間が省略されるためです。 管理上Webの画面だけではできない作業がいくつかあります。その作業はEC2のWebサービスを呼び出すためのライブラリー群とJava環境インストールして環境を整える必要があります。これが結構面倒でここでつまづくのも時間の無駄です。 そこでFireFoxのアドオンを使う方法があります。Javaも改めてインストールする必要がありませんし、FireFoxのアドオンが公開されている場所から簡単にインストールできます。それに管理作業がGUIでできるというのも、うれしいのですね。

Firefoxダウンロードページ

アドオンのインストールについてはツール使用の説明のところで行います。 (★追記:2つ目の事情は変わってしまいました。AWS管理画面でS3の操作画面が新設されたのでFirefoxプラグインによる管理は必要なくなりました。)

Amazonアカウントの分離

Amazon EC2を使用するためにはAmazonのアカウントを取得する必要があります。 このアカウントは、Amazon.comでショッピングするときのアカウントと共通のものです。ご存知のようにAmazon.com(Amazon.co.jp)のトップページを表示すると、ログイン中のユーザを認識して動作していることがわかります。 うっかりEC2管理アカウントからログオフを忘れていると、普通にAmazon.comへアクセスしたときに管理者アカウントで動作してしまいます。 Amazon.comのログオン状態は非常に長い期間保持されるため一度のうっかりミスが後を引くことになります。 できれば、EC2管理環境はPCを分離すべきなのではないでしょうか。